落語×常磐津『流行恋逢都絵“噺”』 @大津・奏美ホール (12/10) @日本橋三越前・橋楽亭 (12/17)・予約受付開始のお知らせ
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滋賀県大津市と東京都中央区日本橋は、江戸時代、一つの道でつながっていました。
京と江戸をつなぐ、東海道五十三次。
東海道五十三次の宿場町として栄えた大津では、京都へ向かう人々は、琵琶湖の景色を眺めながら旅の思い出に浸り、江戸へ向かう人々は、故郷に残した人を想いながら逢坂の関を越えていきました。
そんな大津で、当時評判になっていたのが、”大津絵”という絵でした。
大津絵とは、「鬼の寒念仏(下絵・右)」や「藤娘(下絵・中央)」など、定番キャラクターが、数種類の絵の具だけを使って簡単に、”のびやか”に描かれ、安い値段で販売されていた、絵のことです。
そのため、大津絵は上方土産として人気となり、江戸庶民に愛されました。
その人気ぶりから、浄瑠璃や歌舞伎、日本舞踊の題材にもなり、明治になるとミロやピカソなど海外の画家にも注目される存在となりました。
また、東海道五十三次の始点・終点として栄えた日本橋で生まれ、活躍した絵師がいました。それが、浮世絵師・歌川国芳です。
歌川国芳は、1797年日本橋の京紺屋(染物屋)に生まれ、12歳の時、絵の才能が認められ、当時人気絵師だった歌川豊国に入門を許されます。
ただ、浮世絵師として活躍するようになるまでは、約20年間不遇の時代を過ごすことになります。そんな国芳も、当時流行っていた”水滸伝”という中国の武者が活躍する物語の絵を描いたことで、”武者絵の国芳”として、一躍、脚光を浴びるようになります。
その後、浮世絵師として有名になってからも、国芳は、”武者絵”に留まらず、洋の東西を問わず、様々なテーマで独自の絵を描き、没後150年以上経った今でも、その人気は衰えることを知りません。
今回、大津と日本橋にゆかりのある”大津絵”×”歌川国芳”をモチーフに、落語作家・ナツノカモが書き下ろした3つの落語と、常磐津和英太夫と常磐津菊与志郎が新たに創作した常磐津(ときわず)の共演が楽しめる公演、それが『流行恋逢都絵”噺”』です。
出演は、瀧川鯉丸、三遊亭花金、ナツノカモ、常磐津千寿太夫、常磐津佐知太夫、常磐津菊与志郎。
本公演は、12/10(土)大津と12/17(土)日本橋の2都市で、2週連続で開催いたします。
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【滋賀県・大津公演(初演)】 2022年12月10日(土) 14時開演15時30分終演予定 会場:奏美ホール(滋賀県・大津市) 住所:滋賀県大津市御幸町6−9 (大津・逢坂関近く) JR大津駅(京都駅から9分)徒歩8分 京阪上栄町駅(三条京阪駅から18分)徒歩3分 入場料:予約2,500円 当日3,000円 (全席自由席・高校生以下の方は、1,000円引き)
【東京・日本橋三越前公演】 2022年12月17日(土) 昼公演:14時開演15時30分終演予定 夜公演:17時開演18時30分終演予定 会場:橋楽亭(東京・日本橋/三越前) 住所:東京都中央区日本橋室町 1-5-5 COREDO 室町3 3F 入場料:予約3,500円 当日4,000円 (全席自由席・中央区在住の方は、500円引き)
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落語と常磐津でつむぐ新たな恋の物語を、ぜひお楽しみください。
【「流行逢都絵希代稀物」の紹介】
この絵は、江戸から明治へと時代が動き始めた、1948年(嘉永元年)頃、江戸日本橋で活躍していた幕末の浮世絵師・歌川国芳(うたがわ・くによし)が、“大津絵”をテーマに描いた作品です。
大津絵師が描いた絵から、次々と大津絵のキャラクターが“抜け出て”、周りを取り囲んでいる不思議な様子が描かれています。
顔が隠れた絵師の正体は、周りにいる猫や団扇から、歌川国芳本人とも言われています。
(本公演は、「文化庁・ARTS for the future! 2 事業」の一環で実施しております。)
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