【活動報告(2021/12/11)】奏美ホールにて、『積恋雪関扉”噺”』を開催

12/11(土)奏美ホールにて、『積恋雪関扉”噺”』〜落語と常磐津でつむぐ、大津・逢坂の関にまつわる恋の物語〜を開催しました。


『積恋雪関扉“噺”』とは、大津・逢坂の関が舞台の名作歌舞伎「積恋雪関扉」(通称・関の扉)をモチーフに、落語作家・ナツノカモが書き下ろした3つの落語と、常磐津菊与志郎が編曲した常磐津のコラボ作品です。


出演は、《落語》三遊亭花金(さんゆうてい・はなきん)さん、瀧川鯉丸(たきがわ・こいまる)さん、ナツノカモさん、《浄瑠璃》常磐津佐知太夫(ときわづ・さちたゆう)さん、《三味線》常磐津菊与志郎(ときわづ・きくよしろう)さん、5名の方でした。


今年の春より、大津の各所で公演を重ねたメンバーによる、今年最後の公演でした。

地元の小中学生から東京の落語ファンの方まで、いろんなお客様にご来場いただき、おかげさまで満員御礼となりました。


ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、ありがとうございました。


<番組表>


<公演の様子>


<お客様の感想>

・常磐津の語りと三味線、迫力があり、とても素敵でした。歌舞伎「関の扉」にも興味が湧きました。


・普段、落語を聞く機会がないのですが、三席とも楽しめました。三つの落語と常磐津が繋がっている構成、素敵でした。


・大津に住んでいるのに「関の扉」は聞いたことがなかったのですが、落語で面白い話として、常磐津で素敵な曲として楽しめて、よかったです。


・歌舞伎の「関の扉」が好きで、落語と常磐津のコラボが気になり、東京から見に来ました。他の演題でも是非観てみたいです。


<全体を通じて>

小中学生からシニアのまで、落語初心者の方から歌舞伎ファンまで、地元の方から東京・大阪の方まで。いろんなお客様にご来場いただき、落語や常磐津の共演を楽しんでいただけてよかったです。そして何より『関の扉』に興味を持っていただけたことが、とても嬉しかったです。


今後も、大津ゆかりの芸能を皆様に楽しんでいただける企画を進めてまいりますので、乞うご期待くださいませ。

積恋雪関扉(つもるこい・ゆきのせきのと)とは? 通称「関の扉」(せきのと)として、現在でも上演される歌舞伎舞踊の名作にして、常磐津の代表曲として知られる演目。降り積もる雪の中、大津・逢坂の関に満開に咲く桜の木。そんな不思議な桜の下で、繰り広げられる踊りの数々。そして、次第に明るみになっていくそれぞれの過去と秘密。


初演は、今から約250年前、1784年・冬の江戸。関ヶ原の戦いから150年以上が経ち、庶民の生活が豊かとなり歌舞伎が娯楽の一つとして確立した時代。


記録によると、初代中村仲蔵(なかむら・なかぞう)をはじめ、当時の各界の一流たちが集まって創作されたもので、「天明振(てんめいぶり)」「仲蔵振(なかぞうぶり)」という特色のある「型」が魅力の一つ。今も、当時の「型」を継承し上演されている。


下の絵は、物語の最後、関兵衛と墨染が正体を現し、それぞれ、大伴黒主、小町桜の精となって戦う場面を描いたもの。

楊州周延筆「積恋雪関扉」