10/23(土)大津百町館にて、次代に常磐津をつなげる会in大津を開催しました。
大津ゆかりの芸能である常磐津・落語を、毎週土曜日4週連続でご覧いただけるイベント「大津芸能倶楽部・秋の芸能文化祭2021」が本日、大津百町館・大広間にて開幕しました。
オープニングを飾っていただいたのは、常磐津の若手実力派メンバーとして全国で活躍されている、常磐津千寿太夫(ときわづ・ちづたゆう)さん、常磐津佐知太夫(ときわづ・さちたゆう)さん、常磐津菊与志郎(ときわづ・きくよしろう)さん、岸澤満佐志(きしざわ・まさし)さんの4名の方です。
今回、監修として、常磐津和英太夫(ときわづ・わえいだゆう)さんにもご参加いただき、初めて見る方でも楽しんでいただける内容となりました。
本日、演奏いただいた演目は、『竹生島』と『将門』です。
常磐津『 竹生島 』
琵琶湖に浮かぶ竹生島は、弁財天が祀まつられ、古くから神域とされていた。ある日、都の武士が、参詣のため大津で船を待っていると、ある女に声をかけられて・・・ 、というお話。
登場人物
都の武士 / 里女(実は、弁財天)
船人(実は、龍神)
聞きどころ
・武士が都から船で竹生島へ向かう場面
・弁財天と龍神が姿を表す神秘的な場面
お客様の感想
常磐津菊与志郎さん、岸澤満佐志さんによるスピード感のある三味線の演奏がとても見事でした。指さばき、撥(ばち)さばきもかっこよかったです。
常磐津『 将門 』
時は、平安時代。平将門の乱は、俵藤太(たわらのとうた)、平貞盛(たいらのさだもり)ら三大将の活躍で無事治おさめられていた。一方、合戦に敗れた将門の屋敷(古御所)では、滝夜叉姫(たきやしゃひめ)が復讐を企らんでいた。そんな予兆を感じ取り、古御所を訪ずれた一人の若武者・大宅太郎光圀(おおやのたろうみつくに)の元へ、妖しくも美しい娘が現れて・・・。というお話。
登場人物
若武者(大宅太郎光圀)
遊女如月(実は、将門の娘・滝夜叉姫)
聞きどころ
・遊女のふりをした滝夜叉姫が光圀を誘惑する場面
・将門が命を落とした合戦を語る浄瑠璃
・滝夜叉姫が正体を現し妖術で対決する場面
お客様の感想
常磐津千寿太夫さん、佐知太夫さんの語りや歌、台詞に迫力があって、物語の世界にどっぷり浸かれました。常磐津、初めて観ましたが、とても面白かったです。
全体を通じて・・・
常磐津佐知太夫さん、岸澤満佐志さんに、常磐津や三味線、それぞれの演目について解説をしていただきました。初めて常磐津をご覧になるお客様もたくさんおられましたが、お二人の説明がとてもわかりやすく、スムーズに常磐津の演奏を楽しんでいただくことができました。
【次週予告】
来週10/30(土)14 時からは、瀧川鯉丸さん、雷門音助さん、清水登美師匠による「鯉丸と音助in大津~江戸落語の「音」を楽しむ!お囃子あり!〜」が開催されます。
入場料は大人2,000円、高校生以下1,000円です。
今回は特別に、高校生以下限定で”無料観覧モニター”を募集いたします。
対象は、原則大津市内の小学3年生〜高校3年生。
観覧後のアンケートにご協力いただければ、無料観覧&楽屋見学に参加いただけます。
プロの芸を生で見て、その場でインタビューができるチャンスです!
ご予約の方はこちらから
皆様のご予約、お待ちしております。
Comments